桐 生 和 紙
桐生市の北端、根本山を源とした桐生川の
きれいな流れと水質は、和紙作りに適しております。
この上流梅田の里は、その昔、川のほとりの其処此処に
小屋掛けをして、楮を洗う紙郷でありました。
大福帳・通い帳の用紙や、障子紙として盛んに生産され
「桐生紙」として桐生の街から江戸まで売りに
出されておりました。
今では、当時を偲ぶよすがもない、たった一軒の
紙屋ですが、伝統を受け継ぎ、楮を蒸して
一本一本、皮を剥ぎ、粗皮をとり、煮て叩いて、
丁寧に漉き上げた、未晒の黄ばんだ、あたゝかみのある
大変丈夫な和紙です。
手にとって、その温もりを感じて頂ければ光栄です。
桐生市指定重要無形民俗文化財技術保持者
星 野 増 太 郎
電話(0277)32‐0201